いつもは野菜の話や、自然農から見えてくる生き方のヒントをお届けしています。
でも今日は少しだけ、僕自身の話をさせてください。
なぜ僕が、これほど長く、耕さない畑に立ち続けているのか。
その答えは、農業の知識でも、立派な志でもありませんでした。
始まりはただ、一人の父親の、どうしようもない気持ちだったのです。
27年前。
長男は、アトピーがほっぺたに少し出ているだけでした。
けれど血液の数値は、異常といえるほど高かったのです。
ぷっくりとした小さなほっぺを見つめながら、僕は何度も国立病院に通いました。
何かしてやりたい。でも、何をすればいいのかわからない。
父親として、ただ立…