Yoshihiro Nishiguchi

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【自然農と暮らし】

3年ぶりのトマト収穫

3年ぶりに、トマトが穫れた。

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Yoshihiro Nishiguchi
8月 18, 2026
∙ 有料

畑で待った時間がそのまま色になったような、深い赤をしている。もいだ実にはまだ、朝の雫が一粒残っていた。

昨年までの二年は、夏に夏野菜が穫れなかった。

九月の後半まで高温が続き、三十度まで下がってから、ようやく野菜たちが花を咲かせる。実をつけ始めても、トマトは十一月の半ばまで青いままだった。霜が降りる前まで待って、結局、青いまま穫った。

トマトには、思い入れがある。

幼い頃、祖母が畑に連れて行ってくれた。その場でトマトをもいで、かぶりついた。あの匂いと、味を、六十を超えた今も忘れられない。僕が自然農にたどり着いた、原点の一つになっている。

あの頃に、F1種などなかった。種を採って、翌年また蒔く。それが農の、当たり前の営みだった。

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