いつも豆を買うコーヒー屋がある。AMATISTA という小さな専門店で、ここの豆が好きで通っている。ご主人とも奥さんとも、もうすっかり顔なじみだ。
その日も、いつものように豆を買いに寄った。ふとショーウィンドウに目をやると、ガラスに自分の姿がかすかに映っていた。カメラを持った私が、店の中の景色と重なって、そこにいた。映っているのを確かめて、二枚撮った。ただ、それだけのことだ。
ガラスという面は不思議だ。向こう側が透けて見えると同時に、こちら側が映る。透過と反射が、一枚の面で同時に起きている。だから店のガラスに映った自分は、いつも店の中の何かと重なっている。コーヒーの生豆、焙煎の道具、「COFFEE PROCESS」と書かれた図、働く人。世界がそこで差し出しているものの上に、私という像がそっと乗る。
セルフポ…



