Yoshihiro Nishiguchi

Yoshihiro Nishiguchi

【写真家の手帖】

路地の奥に、自分がいた

― 京都、ガラス越しの一日

Yoshihiro Nishiguchiのアバター
Yoshihiro Nishiguchi
9月 23, 2026
∙ 有料

種をもらいに行った帰り道だった。

堺町画廊で豆を分けてもらい、まだ手のひらにあの赤い色の余韻が残っているうちに、私はカメラを提げて、京都の町をあてもなく歩いていた。種の日のことは、また別に書く。今日は、その道すがらに撮った写真の話をしたい。

歩いたのは、木屋町の路地。そして、新京極と寺町――あの人であふれた二本のアーケードの、ちょうどあいだにある路地だ。観光客は、みんな両側の通りを歩いていく。この一本内側の道は、ほとんど誰も通らない。

人は、メイン通りを歩いていく

観光で京都に来る人の多くは、大きな通りを歩く。四条の大通り、鴨川沿い、有名な寺社へ向かう参道。新京極も、寺町も、いつも人でいっぱいだ。それはそれで、美しい。けれど私は、いつからか、そういう通りをまっすぐ歩けなくなった。

一本、脇に入る。あるいは、に…

Userのアバター

このポストを、Yoshihiro Nishiguchiのご厚意で無料のまま読み進めることができます

または有料購読を購入する
© 2026 Yoshihiro Nishiguchi 西口吉宏 · プライバシー ∙ 利用規約 ∙ 回収に関するお知らせ
Substackを始めるAppを入手
Substackは、優れたカルチャーが集まる場所です