今日、三つのことが決まった。タイトルと、テーマと、表紙。
前回、写真家としてはじめてのZINEを作る、と書いた。
決めたはいいものの、そこからしばらくは霧の中だった。
何百枚も並べては、これは違う、これも違うと消していく。
撮ることと、一冊にまとめることは、まったく別の作業だと思い知った。
撮るのは一瞬の話で、編むのは「何を捨てるか」をひたすら選ぶ話だ。
迷っていたのは、結局「この本は何の本なのか」が自分でも言えていなかったからだと思う。
手元には二つの被写体があった。
ひとつは、僕の畑のニンジン。
もうひとつは、スリランカ・仏歯寺で見た、人々の祈り。一見、何の関係もない。
「献花」という言葉
ある日ふいに、二つが同じ動作に見えた。
仏歯寺では、人は盛りの花を摘んで、仏前に置く。
やがて萎れると知りながら、捧げる。
美しさと、消…




